クレーの円柱

クレーの円柱

ガラスの円柱内に封じ込められた砂がゆっくりと下へ移動していきます。砂は常に上部から降り注ぎ、断続的に黒色の粒子を落とします。黒い帯は、ゆっくりと形を変えながら円柱内を移動していきます。帯の現れるタイミングはランダムですが、人が近づくと帯を落すことで展示中の観客の動きにともない、その表情を変化させます。

この作品は、毎日現代美術展に於いて佳作に選ばれました。

作者:渡辺明節

 渡辺 明節

渡辺明節
【略歴】
1929 福島県いわき市に生まれる
1951 東京藝術大学日本画科卒
1983 「サンドインスタレーション」を展開、大きな反響を得る
1990 没後、仁摩サンドミュージアム内に於いて作品を常設展示