輝泡燈
「流動層」という物理的な原理を応用した作品です。
東京農工大学の堀尾研究室と(株)徳寿製作所、渡辺林太郎の3者により、研究開発を進めると同時に、流動層関連オブジェの開発と普及を目的としたコンソーシアム「F.B.Art & space」を結成し、グローバルな活動を行っています。
流動層とは、1930年代後半、余っていた灯油や軽油からガソリンを作る技術として流動触媒分解技術がアメリカで開発され、その後医薬品の製剤や食品粒子の乾燥、廃棄物の焼却、バイオマス火力発電等様々な分野で活用されています。
輝泡燈は、水の中に生じる気泡のように流動化した粉体層の中に生じる気泡に光を透過させることで、幻想的な光の造形を作り出します。
この輝泡燈の光には、癒し効果があるといわれる、1/fの揺らぎの成分が含まれています。3/4世紀もの間装置の中に隠れていた現象が、造形作家、渡辺林太郎の手により、美しいオブジェとなりました。
作者:渡辺林太郎
渡辺 林太郎
主に音、光、波などをテーマとした造形作品を制作。 |
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【略歴】 | |
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1986 | 東京芸術大学大学院修了 |
1987 | 株式会社 ウエイ設立 「社会に機能するアート」をテーマにパブリックアートの制作及び各種展覧会を開催 |
1990 | 渡辺明節の作品管理を引き継ぐ |
2003 | 流動層作品「輝泡燈」を制作 |
URL | way-art.com |